怒られるかも知れませんが牛とだけ向き合ってます。

1995年入社 牛工場 場長

井上 和彦

KAZUHIKO INOUE
井上 和彦

ここまでやるかというくらいの衛生管理

生の食品を扱うという仕事柄、衛生管理には徹底的にこだわっています。手を洗う消毒用のアルコールひとつをとっても、あるからそれを使うのではなく、自分達で何種類も比較して使ってみるんです。菌や食品にどういう影響があるのか細かくチェックして、これぞというものを選びます。

新人教育をするときも、まず衛生管理についてはとにかく厳しく指導します。どんなに可愛がっている部下に対してもここは心を鬼にしないとですね。ただ仕事場を離れたらそりゃ優しいもんですよ。別人ですかと言われることもあるくらいです。(笑)

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脂身のロス加工でよく葛藤しています

個人的な話をすれば、肉の等級決めをする格付協会というのがありまして、その格付け認定を個人では第一号として認定をいただきました。 一時期は、ちょっと仕事に対してこだわりすぎかな?と思っていましたがこのままで良いんだ、という自信になりました。

一番悩ましいのは、「歩どまり」という精肉加工時の脂身を落とす作業です。脂の部分を多く残せばそれだけ重量も重くなり、金額も高くなりますが、お客様が使う時のことを考えるとロスが多くなるのは申し訳ない。なので、ついロスが少ないように加工してしまいます。会社を取るかお客様取るかじゃないんですが、やっぱり最終的にはお客様に喜んでいただかんといかんだろうという気持ちが勝ってしまいますね。

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